有機ELディスプレイは、現在、スマートフォンやテレビをはじめとする身近なアプリケーションで採用が加速しており、これまでディスプレイ分野で中心的な存在だった液晶を急速に追い上げています。同時に、大画面化、高精細化、フレキシブル化によるデザイン性向上など、多種多様なユーザーニーズに応えるべく、ディスプレイの付加価値をさらに高める取り組みも進められています。業界全体に活気と勢いがあり、将来が期待される分野です。
有機ELの薄型かつ軽量、形状の自由度が高いなどの特長は、従来は考えられなかった革新的なアプリケーションを続々と生み出しています。折りたたみが可能なフォルダブルスマートフォン、画面の巻き取りが可能なローラブルテレビはその一例です。また、高い動画応答速度が求められるVRヘッドセットやスマートグラスでの採用拡大、デザイン性を発揮できる車載分野などへの応用も見込まれています。今後、様々な形で普及が進み、ますます生活に身近な存在になっていくことでしょう。
